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アットホーム表参道クリニックの
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18.10.31
APS/PRP

PRP療法で心も身体も若々しく

これまで、保存的治療で効果が得られなくなった変形性膝関節症の患者さんには、手術以外に有効な治療法がないとされてきました。そのような患者さんに対して、手術をせずに痛みを軽減する「PRP療法」が行われるようになり、治療実績が増えています。

PRP療法は、痛みの軽減だけでなく、膝軟骨の摩耗によって膝の変形が進行するのを食い止める効果が期待できます。痛みが軽減されて日常生活の不便が解消されれば、膝の痛みのために諦めていたさまざまな活動ができるようになり、生活の質(Quality of life)も向上します。さらに要介護のリスク減少にもつながります。

PRP療法とはどのような治療法なのでしょうか?本コラムでは、その内容と期待できる効果をご紹介します。

人間が本来持っている修復力を高め、機能を回復させる治療

PRP療法は、さまざまな疾患で効果が利用されている「再生医療」です。再生医療とは、欠損したり機能が低下した組織や臓器を、患者さんの体外で培養した細胞を用いて修復・再生し、機能を補完する医療のこと。

PRP療法はとりわけ整形外科領域において、高い効果が期待できます。その理由には、治療に用いられるPRP(多血小板血漿)の特徴が大きく関係しています。私たちがけがをしたとき、傷口は自然にふさがりますが、これは血小板の止血作用によるもの。血小板が傷口に集まって、血を固めてくれるからです。さらに血小板には、組織の修復能力を持つ成長因子も含まれています。

血液を専用の遠心分離機にかけて抽出したPRPには、濃縮された血小板や成長因子などの成分が豊富に含まれています。PRPを患部に投与することで、もともと人間に備わっている治癒力や修復力が高まり、膝の疾患やけがの回復を促してくれるのです。

PRP療法は、患者さん自身の血液から抽出された成分を使用するため、副作用やアレルギー反応はほとんどありません(麻酔などによる薬剤アレルギー反応を除く)。PRP療法後、加齢などの理由で変形性膝関節症が進行した場合も、繰り返しPRP療法を行うことが可能です。ただし症状の進行具合によっては、他の治療法をおすすめすることがあります。

PRP療法の効果が期待できるケースとは?

整形外科領域において、すでに多くの患者さんがPRP療法による恩恵を受けています。PRP療法は新しい分野の再生医療なので、一般的な治療のように、どの医療機関でも受けられるわけではありません。治療を開始する前に、医療機関は治療対象となる疾患や部位、治療内容などを記載した治療計画を国に提出し、認められた場合のみ治療を行うことができます。

当クリニックでは、承認された治療計画に基づき、変形性膝関節症の患者さんをはじめ、肩・足・股関節の関節症に伴う関節痛に対してPRP療法を行っております。

 

PRP療法による主な効果や、治療効果が期待できるケースをご紹介します。患者さんの状態などによって治療効果が異なるため、詳しくは医師にご相談ください。

 

治療により期待できる主な効果

・歩行、立ち上がり、階段の上り下りなど、日常動作時の痛みの軽減

・膝に水がたまりにくくなり、腫れや傷みも軽減する

・生活の質(Quality of life)の向上

・人工関節置換術や膝内視鏡術の回避 など

 

治療効果が期待できる方

・内服薬やヒアルロン酸注射をしても痛みが軽減しない方

・膝に水がたまりやすい方

・以前より膝の痛みが強くなっている方

・以前より膝が痛む頻度が多くなっている方

 

治療効果が期待できない方

・膝の軟骨や半月板の摩耗が著しく、変形性膝関節症が重度に進行している方

膝痛が軽減できれば、ロコモや要介護のリスクも減らせる

変形性膝関節症は、ロコモティブシンドローム(運動器症候群:ロコモ)の要因であることがわかっています。ロコモとは、膝などの運動機能に障害があり、歩行や立ち座りなどに支障がある状態のこと。現状は自立した生活をしている方でも、将来要支援・要介護になるリスクがあるため、「ロコモ=要介護予備軍」となることを防ぐ意味でも、変形性膝関節症の治療は必要不可欠です。

適切な治療によって膝の痛みが和らぐと、積極的になり家事や外出などをする機会が増えます。体を動かす機会が多くなるとロコモ予防につながり、要介護リスクも減らすことができるのです。ささいな動作も思うようにできなかった患者さんが、治療の結果、自分一人でできることが増えるたびに、毎日の生活がより楽しくなり、気持ちまで若々しくなれるかもしれません。

さらにご家族や周囲の手助けを必要とする機会も減り、介護する人々の負担軽減にもつながると考えられています。10年、20年後も、家族や周囲の手を借りずに自立し、元気に老後の生活を送ることも十分可能なのです。

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