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18.10.31
リハビリテーション

膝の痛みを和らげる保存的治療

適度な運動や日常生活の工夫を行っても痛みがなかなか軽減されない、あるいは膝の痛みが強くて身体を思うように動かせない場合、医療機関では痛みを軽減させるために内服薬や貼付剤(ちょうふざい:湿布などのこと)、ヒアルロン酸などの膝への投与といった薬物療法を検討します。他にも、膝の動きを改善させるリハビリテーションも効果的な治療の一つに挙げられます。

本コラムでは、つらい膝の痛みを和らげる保存的治療法をご紹介します。

リハビリテーションで関節や筋肉を動かしやすくする

膝の痛みを和らげる保存的治療として、欠かせないのが「リハビリテーション」です。

リハビリテーションの主な目的は、膝の痛みを軽減し、症状の悪化を防止すること。理学療法士の指導の下、患者さん一人ひとりの症状に合わせて無理のない範囲で運動やトレーニングが行われます。

 

・膝関節の動きを改善する

膝に痛みがあると、膝の屈曲(曲げ伸ばし)に違和感があったり、痛みで屈曲ができないことが少なくありません。痛いからといって放置してしまうと膝の関節が固まって可動域がどんどん狭まるだけでなく、膝周辺の筋肉も固くなり、歩行が困難になってしまいます。そのような状態にならないよう、リハビリテーションによって関節や筋肉をほぐし、膝を動かしやすい状態にしていきます。

 

・膝周辺の筋肉を鍛える

膝の痛みを和らげるセルフケア~運動・日常生活の工夫~のコラムでもご紹介しましたが、膝の痛みを軽減させるには、膝の動きに関わる膝関節周辺の筋肉を鍛えることも重要です。特に大腿四頭筋(だいたいしとうきん)をしっかり鍛えると、膝関節を守る鎧のような役割を果たしてくれるので、膝痛の予防につながります。

リハビリテーションは、薬物療法と併用すると高い効果が期待できますが、自己流で行うと、逆に膝を痛めてしまう可能性があります。理学療法士の指導の下、適切なリハビリテーションを行うことが、結果として膝の痛みの軽減につながります。

また、リハビリテーションを行う施設には、機能訓練室(リハビリテーション室)の広さや使用する器具の有無、理学療法士又は作業療法士の人数など、厚労省が定めた施設基準が存在します。病院を受診する前には、こうした施設基準を満たしたクリニックであるかどうかを確認するとよいでしょう。

内服薬は医師の指示に従って服用することが重要

膝の痛みの治療に用いられる鎮痛薬はさまざまな種類があり、痛みの程度や病態などを考慮して処方されます。

内服薬でよく用いられるのは、「非ステロイド炎症鎮痛薬」で、痛みや炎症に直接作用して症状を緩和させます。鎮痛効果は高いものの、長期間使用すると胃の不快感や胃痛、胃潰瘍といった副作用が起こりやすいので、もともと胃腸が弱い方には、長くても1カ月程度にとどめたほうがよいとされています。

最近は、胃腸障害が生じにくい「COX-2(コックスツー)阻害薬」という非ステロイド炎症鎮痛薬もよく用いられるようになりました。胃腸障害の副作用は少ないものの、ごくまれに心筋梗塞や心不全の副作用が起こることがあり、この薬の服用期間も1~2カ月以内にとどめることが推奨されています。

その他、脳に作用して痛みを抑える「解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン)」や強力な鎮痛作用のある「オピオイド系鎮痛薬」、脳と脊髄に働きかけて痛みを和らげる「サインバルタ(デュロキセチン)など」があります。

副作用が出やすい薬もありますが、医師の指示通りに服用していればそれほど心配する必要はありません。

ヒアルロン酸を膝に直接投与する

膝の腫れや痛みが強い場合には、膝関節にヒアルロン酸を投与する治療が行わます。

ヒアルロン酸は、関節内に貯留している関節液に含まれる成分で、関節の動きを滑らかにする潤滑油のような働きをしています。変形性膝関節症では、関節液中のヒアルロン酸が減少し、例えるならば乾いたスポンジのような状態になってしまっています。ここにヒアルロン酸を直接投与し、不足分を補おうというわけです。

通常は、週に1回の投与を4~5回繰り返し、腫れや痛みが軽減しているかを判断します。効果がみられない場合には、さらに数回投与したり、他の治療法を検討します。投与するヒアルロン酸は人工的に合成したものですが、もともと体内にあるヒアルロン酸に近い成分なので、副作用はほとんどありません。まれに膝の炎症や腫れが生じることがありますが、多くは数日で解消します。

リハビリテーションを補完する物理療法

医療機関では、補助的な治療として「物理療法」が行われることがあります。物理療法には、膝にホットパックを当てたり、マイクロ波や超音波などを膝に照射する「温熱療法」、低周波の電気を膝部分に流す「電気療法」などがあります。

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