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18.10.31
幹細胞治療

もっと知りたい再生医療-よく寄せられる質問-

幹細胞治療やAPS療法、PRP療法といった再生医療の登場で、今まで有効な治療法がないとされていた疾患も治療が可能になりつつあります。長年、膝の痛みで苦しんでいた患者さんにとって画期的な治療である一方、新しい治療だけに安全性に不安を抱く方も少なくありません。

そこで厚生労働省は、安全性や環境の整備、治療を実施する上でのルールを作るため、「再生医療に関する法律(通称:再生医療等法、正式名:再生医療等の安全性の確保等に関する法律)」を施行しました。

本コラムでは、この再生医療等法についての簡単な解説と、幹細胞治療とAPS療法、PRP療法について、よく寄せられる質問を回答とともにご紹介します。

再生医療は三つのリスク区分に分類される

幹細胞治療やAPS療法、PRP療法といった再生医療は、新しい治療法です。臨床経験がまだ十分ではないため、治療の安全性を保つとともに、この治療を必要としている患者さんに実施できるように、環境の整備が不可欠です。

そこで、2014(平成26)年、再生医療等法が施行されました。この法律では、再生医療等に関する手続きや細胞培養・加工などを外部委託するときのルールなどを定め、治療内容の健康リスクに応じて再生医療を次の三つに分類しています。

 

再生医療等のリスク区分

第一種再生医療等:ES細胞、iPS細胞など高リスクの技術

第二種再生医療等:間葉系幹細胞治療、APS療法、PRP療法など中リスクの技術

第三種再生医療等:活性化リンパ球を用いた従来の各種がん治療など比較的低リスクの技術

 

当クリニックで実施可能な再生医療(幹細胞治療、APS療法、PRP療法)は、いずれも第二種再生医療等に分類されています。

再生医療の実施施設は国への届け出が必要

再生医療を行おうとする医療機関は、治療内容などを記した「再生医療等提供計画」を作成する必要があります。その後、認定再生医療等委員会の意見を聴いた上で、計画を厚生労働大臣に提出します。国は計画を審査し、条件を満たしていると判断された施設のみが再生医療を実施することができるのです。

厚生労働省のホームページから、再生医療等提供機関がどのような再生医療を実施しているかといった情報を確認できます。

 

■厚生労働省のホームページから、再生医療等提供機関の名称や再生医療等の名称が確認できるようになりました(厚生労働省)

厚生労働省 再生医療等提供機関一覧

 

なお、医療機関は国への届け出なしに再生医療等を行うことはできません。届け出を行っていない施設が治療を提供した場合、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金刑(法第60条)、第二種又は第三種再生医療等を提供した場合は50万円以下の罰金刑(法第62条)に処されます。

また、届け出を行っていない施設で再生医療等を受けると、安全性の問題が起こる可能性も考えられるため、事前に登録の有無を確認してください。

もっと知りたい再生医療Q&A

幹細胞治療やAPS療法、PRP療法をはじめ再生医療に関してよく寄せられる質問をご紹介します。なお、治療が適用されるかどうかは患者さんの症状などによって異なるため、詳しいことは当クリニックに直接お問い合わせください。

 

【Q】幹細胞治療は、iPS細胞やES細胞による治療とどう違いますか?

【A】使用する細胞に違いがあります。

ES細胞は、受精卵が分裂して胎児になる前の胚から細胞を取り出して培養したもの。iPS細胞は、皮膚などから採取した細胞に、遺伝子やタンパク質などの因子を導入して培養します。2018年現在、iPS細胞やES細胞を使った治療は、臨床試験の段階であり、原則として患者さんへの治療には用いられていません。

幹細胞治療は、自分の皮下脂肪由来の間葉系幹細胞を培養して、再び自分の身体(患部)に投与する治療法です。iPS細胞やES細胞はさまざまな細胞に分化できるのに対し、脂肪由来の間葉系幹細胞は特定の系列の細胞になることしかできません。このため、ES細胞やiPS細胞などと比較すると、腫瘍になるリスクが低いと考えられています。

また、変形性膝関節症の治療においては、治療対象が膝軟骨ですので、iPS細胞やES細胞のような万能細胞である必要はなく、間葉系幹細胞の投与で十分効果が期待できます。

 

【Q】副作用はありますか?

【A】幹細胞治療、APS療法、PRP療法ともに自分の身体から採取した脂肪または血液を使用するため、拒絶反応などの副作用はほとんど起こらないとされています。

 

【Q】健康保険は使えますか?

【A】幹細胞治療やAPS療法、PRP療法などの再生医療は健康保険が適用されず、どのクリニックで治療を行っても費用は全額自己負担となります。

 

【Q】現在、薬を飲んでいます。治療は受けられますか?

【A】ほとんどは治療が可能ですが、薬の種類や持病によっては治療ができないこともあります。

 

【Q】痛みを感じる治療ですか?

【A】脂肪や血液の採取時、幹細胞やPRP、APSを投与する際には、局所麻酔テープを貼りますので、痛みは最小限に抑えられています。

 

【Q】変形性膝関節症以外の病気でも、幹細胞治療やAPS療法、PRP療法を受けられますか?

【A】幹細胞治療は、変形性膝関節症と関節周囲炎に起因する関節症のみとなりますが、PRP療法、APS療法は、変形性膝関節症以外にも、肩、足、股関節といった関節症に伴う関節痛に対しての治療が可能です。

 

【Q】幹細胞治療やAPS療法、PRP療法は繰り返し治療を受けることができますか?

【A】治療後、時間の経過とともに症状が進行したときは、再度、幹細胞治療やAPS療法、PRP療法を受けることが可能です。ただし、症状などによっては他の治療法をおすすめすることがあります。

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