お役立ちコラム

アットホーム表参道クリニックの
お役立ちコラム

18.12.21
APS/PRP

膝の痛みを軽減するAPS療法の効果

APS療法が、従来のPRP療法と比較して、変形性膝関節症に最適な治療法であることについては、従来のPRP療法とはまったくの別物!次世代PRP療法といわれる「APS」療法とはのコラムでご紹介しました。

少し専門的になりますが、本コラムではAPS療法がどのようにして膝の痛みを軽減するのか、そのメカニズムについて詳しくご紹介していきたいと思います。

抗炎症性サイトカインが、炎症や痛みを止める

変形性膝関節症を発症している膝関節では、軟骨を破壊し、痛みを引き起こす成分を作り出す、「炎症性サイトカイン(IL-1、TNF-α)」という物質の働きが活発になっています。そのため、PRP療法で用いる成分のみでは、痛みや炎症といった、変形性膝関節症の症状改善に十分な効果が期待できない場合があるのです。

一方、APS療法では、炎症性サイトカインの働きを抑える「抗炎症性サイトカイン(IL-1ra、sIL-1R、sTNF-RI、sTNF-RII)」という物質を抽出することができます。APS療法で、採取した血液を二度遠心分離器にかけるというのは、PRP療法の成分に加えて、この抗炎症性サイトカインを抽出するためなのです。

そして、APS療法では、抗炎症性サイトカインを高濃度に抽出して膝に投与をするため、炎症性サイトカインの働きを抑制してくれます。すると、膝関節内の炎症バランスが改善されるため、痛みが軽減します。さらに海外では、膝の変形の進行を抑制したり、軟骨の変性や破壊が抑えられるという報告もされています。

膝を守る頼れるディフェンス陣、抗炎症性サイトカインの働き

それでは、上記でご紹介した4つの抗炎症性サイトカインの働きについて、詳しくご説明しましょう。

膝の痛みや炎症は、膝関節内にある炎症性サイトカインが「受容体」と接合することによって引き起こされます。「IL-1ra」は、炎症性サイトカインであるIL-1が炎症や痛みを起こす受容体に接合しないようにブロックをして、代わりに受容体と接合します。そうすると、IL-1が出す炎症を起こさせるシグナルが伝わらないようになるのです。このIL-1raが最も抗炎症作用を発揮しています。

次に、sIL-1Rですが、これは逆に、IL-1と接合することで、IL-1と受容体が接合するのを阻んでいるのです。 そして、sTNF-RI、sTNF-RIIの役割もIL-1と同じようなもので、炎症性サイトカインのTNF-αと先に接合してしまうことで、TNF-αと受容体が接合しないように働いています。

以上が、APSが膝の痛みを軽減するメカニズムです。 APS療法は、2段階の遠心分離によって、自己血液の中にある抗炎症性サイトカインを高濃度に抽出して投与するため、炎症や痛みの原因を作っている炎症性サイトカインが働けないように、守ってくれるということです。そして、炎症性サイトカインが働けなくなっている間に、膝軟骨の健康を守る、さまざまな成長因子が活発に働き、膝を良好な状態に再生させることができるのです。

APS療法は、膝関節の痛みを軽減したり、膝の変形の進行を抑制する効果は十分にあることがわかっていますが、残念ながら、今のところ、摩耗した膝軟骨の修復というところまでには至っていないということもご理解したうえで、治療を受けるかどうかを検討してください。

関連記事

診療時間

時間 日/祝
9:00〜12:00
13:00〜18:00

※土曜の午後は13:00〜17:00まで
休診日:日曜・祝日
診察終了時間の30分前までに受付をお済ませください。

pagetoppagetoppagetop