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18.12.21
膝全般

重症化した変形性膝関節症に有効な「人工関節置換術」

変形性膝関節症は、早期であれば保存的治療で改善が期待できますが、高度に変形が進むと外科的治療(手術)が必要になることもあります。特に、重症化したケースで多く行われているのが「人工関節置換術」です。

人工関節置換術とはどのような手術法で、どの程度の効果が望めるのでしょうか。わかりやすくご紹介します。

保存的治療で改善できなければ手術を検討

変形性膝関節症は、膝関節の軟骨が摩耗することで炎症が起こり、痛みが生じる疾患です。

膝の変形が高度に進行すれば、痛みが強まるだけでなく、膝の屈曲や歩行に支障を来します。 変形性膝関節症の治療は、大きく「保存的療法」と「外科的治療(手術)」に分けられます。

保存的治療には、①膝に負担をかけないような生活の指導、②リハビリテーションなどの運動療法、③鎮痛薬(痛み止め)の内服やヒアルロン酸を関節内に投与する薬物療法、④温熱や電気で刺激を与える物理療法、⑤サポーターや足底板による装具療法などがあります。病状に合わせていずれか、あるいは複数の方法を組み合わせます。

膝関節の変形が軽度であれば、保存的治療だけで痛みなどの症状がかなり改善することもありますが、膝の変形が高度に進行した段階では、十分な効果が得られないことも少なくありません。重症化したケースでは、手術を検討することになります。

特に、膝関節の痛みが強すぎて日常生活に支障を来している場合は、手術を検討する時期といえるでしょう。

変形性膝関節症に有効な二つの術式

手術には、主に「高位脛骨骨切り術」「人工膝関節置換術」という二つの術式があります。

高位脛骨骨切り術は、変形性膝関節症によって内反変形(O脚)や外反変形(X脚)になり、痛みや歩行困難で日常生活に支障をきたしている場合に行われる手術です。膝関節の近くで脛骨を切断し、向きを変えて変形を矯正することで痛みが軽減します。切断した部分が癒合(=骨同士が生着すること)するまでに数カ月かかりますが、癒合すれば痛みが軽減し、膝がスムーズに曲がるようになります。

人工膝関節置換術は、変形性膝関節症によって変形した関節を「人工関節」に置き換える手術です。 痛みの原因になる部位を手術で取り除くため、関節の変形が重度なケースほど治療効果が高く、疼痛(とうつう:うずくように痛むこと)の改善にも大きな効果がありますが、まれに感染症が発生するというリスクもあります。 手術の方法を詳しく見ていきましょう。

人工関節置換術には、「全人工膝関節置換術(TKA)」と「単顆人工膝関節置換術(UKA)」があります。 全人工膝関節置換術は、膝関節のすべてを、金属やセラミック、ポリエチレンなどでできた人工物に置き換える手術。入れ替えることで痛みやこわばりがなくなり、歩行能力がかなり改善されます。 一方、単顆人工膝関節置換術(UKA)は、悪くなっている部分(主に内側)だけを人工物に置き換える手術です。したがって、膝関節の周囲にある前十字靱帯と後十字靱帯を温存できるので、より自然な動きが期待できます。

どちらの手術も、手術時間は1~3時間程度。スムーズに歩けるようになるために、術後はリハビリテーションが不可欠です。

手術を避けたい方は、再生医療という選択も

人工膝関節置換術は、変形が重度でも効果が期待できる手術ですが、高齢で手術に耐えられないほど体力が落ちていたり、持病が悪化している方は受けることができません。また、骨に人工膝関節を支えられるだけの強度がない場合も手術はできないので、他の治療を検討します。

手術可能であっても、手術自体に抵抗を感じる方もいますし、手術・入院・リハビリテーションと、日常生活を問題なく送れるようになるまで時間を要するため、手術を避けたい方も少なくありません。そのようなケースでは、「幹細胞治療」や「PRP療法」、「APS療法」といった再生医療も選択肢の一つといえるでしょう。 幹細胞治療、PRP療法、APS療法は、患者さんの身体に大きな負担がかかることはなく、高齢の方や体力のない方でも、治療を受けることが可能です。

それぞれの治療法については、つらい膝の痛みに、新たな救世主!幹細胞治療について知りたい!ヤンキース田中、エンジェルス大谷両選手も受けた!注目のPRP療法とは?従来のPRPとはまったくの別物!次世代PRPといわれる「APS」とはのコラムにて、詳しくご紹介しています。

常に痛みを抱えていたり体が動かしにくい状態では、毎日を心地よく過ごすことはできません。人生を思い切り楽しむために、自分に合った治療を受けましょう。

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