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18.12.21
APS/PRP

従来のPRP療法とはまったくの別物!次世代PRP療法といわれる「APS」療法とは

PRP療法は、従来の保存的治療では効果が期待できない患者さんにとって、手術をせずに済む低侵襲治療(患者の身体の負担をできるだけ少なくする医療)として認知されつつあります。

しかし、現在では、PRP療法をさらに進化させた「APS(Autologous Protein Solution=自己たんぱく質溶液)療法」が登場し、膝治療の現場から大きな注目を集めています。 APS療法は、PRP療法の一種ではあるものの、まったくの別物といわれており、変形性膝関節症の治療に高い効果が期待できる最新の再生医療です。

本コラムでは、次世代PRPとも呼ばれる、APS療法について詳しくご紹介します。

APS療法は変形性膝関節症に適した治療法!

PRP療法とは、血液成分中の止血や組織修復の役割を果たす、血小板を使って行う治療であることは、ヤンキース田中、エンジェルス大谷両選手も受けた!注目のPRP療法とは?のコラムでご紹介した通りです。では、APS療法とPRP療法はどのような点が異なるのでしょうか。

PRP療法は、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大選手や、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平選手などが、肘の故障の際に受けたように、筋肉や靭帯、腱などの軟部組織を修復して、人の身体が元々持っている治癒力を高める治療法です。

これに対してAPS療法は、変形性膝関節症を始めとした、関節の疾患に適した治療法です。 具体的に説明すると、APSには、関節の中で痛みを引き起こすタンパク質である炎症性サイトカインの働きを阻害する、抗炎症性サイトカインが含まれています。そのため、炎症を抑えて、痛みを軽減することができるのです。 つまり、従来のPRP療法が持つ「組織修復力」に加えて「抗炎症作用」を持つのがAPSの特徴といえます。

従来のPRP療法を用いて、変形性膝関節症の治療を行っている医療施設はさまざまありますが、当クリニックでは、変形性膝関節症を始めとする関節の疾患に対する治療法としてAPS療法をおすすめします。

血液採取から投与まで約30分、治療後はすぐに帰宅可能

実際のAPS療法において、患者さんの負担は、従来のPRP療法と何ら変わりはありません。患者さんご自身の血液を55cc採取し、遠心分離器にかけてAPSを抽出するのですが、分離方法、抽出方法がPRP療法と少し異なります。APS療法では、分離を2段階に分けて行い、最初の遠心分離15分間で、細胞溶液を6ccにして抽出します。 さらに、APS濃縮チューブの中で2分間の遠心分離を行い、2.5ccにまで濃縮したAPSを抽出します。そして患者さんの膝関節に投与するのです。血液の採取から投与まで約30分程度で終了し、治療後はすぐに帰宅することができます。

血液採取量はPRP療法が10ccであるのに対し、APS療法では55ccと増えていますが、より多くの血液(10cc→55cc)を2回の遠心分離によって2.5ccまで濃縮した成分を使用するからこそ、高い効果が期待できるのです。

治療の効果については、個人差はありますが、通常、投与の翌日から1週間程度で効果が表れる人もいます。 もちろん、副作用はほとんどなく、少しの違和感、腫れが生じるという程度で、これも翌日には大半が消失します。

海外の臨床試験では24カ月効果が持続した例も

ある病院では、2週間おきに3回のPRPの投与を計3クール行っています。

一方、APS療法においては、海外の臨床試験では、1回の投与で24カ月間にわたって、痛みの軽減と機能改善があるという報告があります。炎症の発生に関わる物質が減ったという報告もあり、こうした報告のように効果があった症例であれば、痛みや炎症が軽減され、膝軟骨の摩耗や関節の変形の進行を抑制している可能性があります。 このように、APS療法は、従来のPRP療法と比較して、より高い効果が期待できるといってもいいでしょう。

治療費は自由診療で40万円程度かかります。この金額がご自身にとって適正価格かどうかは、人それぞれだと思いますが、効果を実感されれば、その価値を高く評価されることと思います。 現在、アメリカでは、300例の第3相試験が進行中ですが、現時点では、わが国において、APS療法が保険診療へ移行するかどうかは不透明です。しかし厚生労働省は、治療としての安全性については認めており、APS療法に用いるキットも厚生労働省から承認を受けた唯一の医療機器です。

そして、繰り返しになりますが、変形性膝関節症に対しての治療では、APS療法がPRP療法に勝っているということをきちんと理解している医療機関で治療を受けることを強くおすすめします。

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