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18.12.21
幹細胞治療

膝の痛みを軽減させる幹細胞治療のメカニズム

そもそも幹細胞とは何でしょうか。

つらい膝の痛みに、新たな救世主!幹細胞治療について知りたい!のコラムでもご紹介しましたが、幹細胞とは、臓器や組織を作る大本の細胞という言い方をすればわかりやすいかもしれません。 そのうちの組織幹細胞といわれる幹細胞は、体の臓器や組織それぞれに存在するもので、分裂して自らを複製する能力を持っています。この能力により、皮膚や脂肪、血液のように決まった組織や臓器で消えていく細胞の代わりに、自らの細胞を作り続けていくのです。

また、もう一つの特徴としては、関連する別の種類の細胞に分化する能力を持っていることが挙げられます。この別の細胞に分化する能力を利用し、膝関節の修復を手助けすることによって、変形性膝関節症を治療するのが幹細胞治療です。

脂肪の中から修復能力のある幹細胞を抽出して培養

膝関節を修復するためには、その機能を持っている幹細胞を抽出するところから着手します。

採取した脂肪の中にある間葉系幹細胞という細胞を抽出するのです。この間葉系幹細胞を培養して増やし、細胞を修復する能力を発揮させます。培養と加工には、およそ1カ月程度の時間を要します。 この培養と加工では技術の精度が重要で、ただ時間をかければいいものではありません。

培養士という専門家によって、培養過程で細胞がきちんと育っているかどうかについて、日々綿密なチェックが行われています。まるで入院患者さんのお世話をするように、丁寧に培養細胞を見守っているのです。

幹細胞が患部に定着し、痛みと炎症を抑える

こうして培養・増強された患者さん自身の幹細胞を、患者さんの膝関節に投与します。

私たちが作成する培養幹細胞には、5ccの中に約5,000万〜2億個(幹細胞の量は患者さんによって異なる)もの幹細胞が存在しているのです。そして、この幹細胞が、患者さんの膝の患部にうまく留まるように、慎重に計算しながら膝への投与を行っていきます。幹細胞を患部に定着させるために、患者さんは注射の後、15分ほど安静にしていることが大切です。

投与された幹細胞は、摩耗した軟骨に定着します。定着した幹細胞が、損傷のある組織を修復するのです。 幹細胞は、一度定着すると、その部分に留まって、たんぱく質を出し続けながら修復を行うため、炎症や痛みが軽減していきます。これが、幹細胞が痛みを軽減するメカニズムです。

患者さんによっては、軟骨が元のように再生されるケースもあります。しかし、再生という点に関していえば、今のところ、そのメカニズムがはっきりはわかっておらず、明確なエビデンス(科学的根拠)も証明されていません。とはいえ、再生能力があるかどうかの解明については、大いに期待されており、今後の臨床研究が進めば、それがわかるようになるかもしれません。

ヒアルロン酸では実感できなかった効果を実感できる

幹細胞治療の大きなメリットは、患者さん自身の細胞で治すという点です。

膝の痛みを和らげる保存的治療のコラムで運動療法の推奨について触れました。その理由は、膝関節を動かすことで、幹細胞がたんぱく質をさらに出し続けるため、修復能力が高まるからです。痛みが生じない範囲で結構ですので、できる限り膝を動かすようにしてください。幹細胞治療の効果がさらに実感できると思います。

幹細胞治療を受けるまでは、ヒアルロン酸注射を1週間に一度のペースで行っていても、あまり効果を実感できなかったという人も多いことでしょう。 しかし、幹細胞治療は、1週間か10日で症状が軽減し、しかも、ほぼ1年は効果が持続することが、海外の臨床試験では確認されています。 効果が画像診断で確かめられるのは半年後ですが、それ以前に多くの患者さんはご自身でその効果を十分に実感されているのです。

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