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18.12.21
膝全般

膝から出る音にはどういう意味がある?

しゃがんだり立ち上がったりしたときに、膝がパキッ、ギシギシなどと音が出ることはありませんか。

音がするとき、膝の中ではどのような変化が起きているのでしょうか。音が鳴る理由と、注意が必要なケースについてご紹介します。

膝から音がしたら医療機関を受診すべき?

膝周辺の音はそのままにしておいても問題がないものも多く、自然に消失するケースもあります。医療機関を受診すべきかどうかのポイントは、「痛み」です。音だけではなく痛みを伴うときは、膝周辺に炎症が起きている可能性が高いので、整形外科を受診しましょう。

一口に「膝の辺りから音がする」といっても、音が出ている場所や原因はさまざまです。 以下では音が出る場所別に詳しく解説します。

①「膝蓋骨」という膝のお皿部分で音がしているケース

膝を屈曲するとき、膝蓋骨(しつがいこつ=膝のお皿部分)は大腿骨(太ももの骨)にこすれながら動きますが、途中で「コクン」という音がすることがあります。幼児や若い人にも見られ、病的なものではありません。

一方、同じように膝蓋骨で音がする場合でも、関節の変形が音の原因になっていることもあります。その代表的な疾患と言えるのが「変形性膝関節症」です。変形性膝関節症が進行した場合、軟骨が摩耗し、骨が露出してしまうことがあります。すると、膝を屈曲する際に「コリコリ」「ガリガリ」といった骨同士がぶつかり合うような音がします。こちらは痛みを伴うことがほとんどです。

②膝の裏側で音がしているケース

膝の裏側で音がしている場合も、やはり変形性膝関節症が疑われます。 上記でご説明したように、「コリコリ」「ガリガリ」といった音がすることがありますが、歩行時や膝の屈曲時に痛みを感じるようなら、すぐに病院を受診しましょう。

③膝の内側あるいは外側で音がしているケース

膝関節を保護している袋状の組織「関節包(かんせつほう)」という部分が、骨と引っ掛かることで音が出るケースです。関節包の内側は、「棚」のような形状になっていて、この「棚」が硬かったり、厚みがある場合、膝を屈曲したときなどに膝蓋と大腿骨の間に挟まって音が鳴ります。いわゆる「棚障害」と呼ばれる症状です。音だけでなく炎症をともなっていることが多く、炎症が強い場合は治療が必要です。

また、膝の外側で音がする場合は、外側半月板損傷の可能性があります。半月板は大腿骨と脛骨(けいこつ)の間にあり、クッション役割を果たしていて、膝に強い衝撃や荷重が加わった時に、この半月板が損傷(断裂)してしまうことがあるのです。半月板が損傷していると、痛みに加え、膝が引っ掛かっている感じがすることもあります。

重要なのは音がするかどうかではなく「痛みの有無」

上記のように、音がする原因はさまざまですが、特に注意したいのが「変形性膝関節症」によるものです。

変形性膝関節症は中高年に多い疾患で、膝関節の軟骨が摩耗することで炎症が起こり、痛みや運動障害が生じます。 変形性膝関節症の初期症状として表れることが多いのは、動き始めの膝の痛みです。この痛みは、削られた軟骨の破片が、膝関節を覆っている関節包の内側にある滑膜を刺激し、炎症を起こすために生じるもの。立ち上がったときや階段の上り下り、膝を軽くひねったときなどに痛みますが、少し休んだり歩行しているうちに治まります。症状が進行し、炎症によって関節液が大量に分泌されると、いわゆる「膝に水が溜まった状態」になり、膝周辺の腫れが目立つようになります。

また、軟骨が変形すると、その下にある骨も変形して関節の骨と骨の間が徐々に狭まり、一部が直接ぶつかるようになります。そのため「コリコリ」「ガリガリ」といった音がするのです。 膝から音が出ている状態を放置すると、骨同士のぶつかり合いが続き、さらに骨が摩耗していきます。骨はその部分を補おうと再生を始めますが、元通りには再生できず、横にはみ出した形で増殖していきます。このはみ出した骨は「骨棘(こつきょく)」と呼ばれ、さらなる炎症や炎症にともなう痛みを引き起こす原因になっています。

膝が痛んだり膝から音がしていても、「我慢できる痛みだから」などと、放置してしまう人が少なくありません。しかし関節の変形が進行すればするほど痛みは強くなり、治療の選択肢が少なくなってしまいます。症状に気付いたときは、膝からの警告だと捉えて、早めに医療機関を受診しましょう。

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