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19.01.29
膝全般

歳をとってからの膝痛は治らないってホント?

年齢を重ねていくうちに、多くの人が膝の痛みに悩まされます。そして、「高齢になれば膝痛は治らないもの」と諦めてしまっている人も少なくありません。しかし、本当にそうでしょうか。歳をとっても適切な治療を受ければ、痛みを軽減することは可能なのです。そのためにも、まずは諦めないことが大切です。

膝痛に対する治療法も進歩し、多様化している今、自分に合った治療法で膝の痛みの軽減に挑んでみませんか?

老いのメカニズムは「テロメア」の寿命にある

まず、年齢を重ねるとなぜ身体の老化現象が起きるのか、そのことから考えていきましょう。私たちの身体は約60兆個(最新の研究では約37兆個との説も)もの細胞でできています。それらの細胞のほとんどは、限られた回数しか分裂・増殖することができません。細胞の核にあるDNAには生命個体の遺伝情報が書き込まれていて、細胞が分裂する際にほぼ同じようにコピーされます。新しい細胞に分裂する前の遺伝情報を引き継ぐためには、正確にコピーされる必要があります。ところが、DNAに格納されている染色体の末端にある「テロメア」という領域は分裂するたびに短くなってしまい、ある一定の短さになると、細胞がそれ以上分裂することができなくなってしまいます。細胞の新陳代謝が行われなくなることで、若さを保つことができず老化が進んでしまうのです。テロメアは、いってみれば、分裂回数分だけがセットになった電車の回数券のようなものなのです。
こうした専門的な老いのメカニズムは知らなくても、私たちは「老い」を自然なことと受け止め、「歳をとったから膝に痛みが出ても仕方がない。我慢しなければ・・・」と思い込んでしまいがちです。

膝痛を我慢することが重症化につながる

膝痛の原因は、こうした生命現象からくる「細胞の老い」だけではありません。長い間使い続けた結果、膝の関節軟骨、半月板などの摩耗によって発症し、進行して重症化すると、変形性膝関節症に至ります。こうした膝の痛みを我慢し続けることは、症状をさらに悪化させてしまいます。少しくらい痛くても我慢しようと思う理由の一つに、手術へのためらいがあると考えられます。傷んで変形した膝関節を手術によって人工関節に置換することがよいとは分かっていても、自分の身体を切られるという不安や恐怖心が勝って、ついつい治療を受けるのが遅くなってしまうのです。
しかし、今では、変形性膝関節症をはじめとする膝痛の治療法も進んでいます。例えば、医師の指導の下で、筋力トレーニングやストレッチングなどで痛みの軽減を図る運動療法、あるいは、ヒアルロン酸の関節内投与、内服薬と貼布剤による消炎鎮痛剤なども、その代表的な治療法です。もちろん膝痛の程度によってこれらの治療法では痛みが軽減することができない場合もあります。

しかし、そんな場合でも諦めることはありません。

膝の痛みを我慢することで引き起こされるリスク

身体に優しい幹細胞治療、APS療法の選択肢も

今、注目されているのが、幹細胞治療とAPS療法です。この二つの治療法はいずれも私たちの身体にすでに備わっている細胞や、血液の成分を使って膝の痛みを軽減しようとするものです。

幹細胞治療に使われる幹細胞は、人体のさまざまな臓器や組織を作る元になる細胞で、血液を作る造血幹細胞、神経組織を作る神経幹細胞、皮膚を作る皮膚表皮幹細胞など、さまざまな種類があり、すでに体内に存在することから「成体幹細胞」と呼んでいます。幹細胞治療は、この成体幹細胞を使って治療するもので、膝の病気の治療なら体内から膝の骨や関節などに変化する成体幹細胞を採取、培養して増やし、患部の膝に投与する治療法です。つまり、傷ついて弱ってしまった膝周辺の細胞が、新たに投与された細胞によって修復され元気になると考えてもらってよいでしょう。

一方、APS療法に使われるAPS(Autologous Protein Solution=自己たんぱく質溶液)は、血液から炎症を抑制するタンパク質と軟骨の生育に必要な成長因子を高密度に抽出したものです。このAPSを患者さん本人の血液から抽出し、膝関節内に投与することで、患部の炎症や痛みを抑制するのです。

幹細胞治療もAPS療法も、本来患者さんご自身の身体の中に備わっている成分を利用する、患者さんの身体に優しい低侵襲な治療法です。そして、幹細胞治療もAPS療法も原則として入院する必要がなく、治療を受けるにあたっての肉体的・精神的な負担もずいぶんと少なくなります。

上記のように、幹細胞治療、APS療法のような再生医療は、身体にかかる負担が少なく、高齢者であっても安心して治療を受けることができます。また、体力が低下していて手術を受けられない人でも治療が可能な点も大きな魅力といえるでしょう。

「年齢が年齢だから仕方がない」「少しくらい痛くても、手術をするよりも我慢していた方がいい」と諦めることなく、「どうしても膝痛を治したい」という、ポジティブな思考で治療にチャレンジしてはいかがでしょうか。

どのような治療が最適かは患者さんによって異なりますので、まずは自分の膝の状態を正しく把握するためにも、病院を受診してみてください。

従来のPRP療法とはまったくの別物!次世代PRP療法といわれる「APS」療法とはにリンク
つらい膝の痛みに、新たな救世主!幹細胞治療について知りたい!にリンク

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