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19.02.28
膝全般

【保存版】変形性膝関節症の適切な治療法一覧 

高齢社会が進行するわが国では、膝痛に悩まされる人が多く、中でも膝関節の摩耗や損傷によって起きる変形性膝関節症の患者さんは、軽い症状から重症化した症例までを含めると約3,000万人にも上ると推定されています。

それだけに症状に合わせた治療法も数多くあり、患者さんにとっては自分に適切な治療の選択を行うことが可能になっています。

ここでは、それらの治療法とメリットやデメリットについてご紹介していきます。

ステージごとに適した治療方法を選ぶことが大切です

変形性膝関節症は、比較的症状が軽く痛みの軽減もしやすい「初期」、軟骨が摩耗し始めて日常生活に支障が出る「中期」、軟骨の摩耗によって膝の骨と骨が接触して激痛が走り、毎日の生活に深刻な影響が出る「末期」の、大きく3つのステージに分けられます。

変形性膝関節症の治療は、このような症状のステージに合わせて、薬物療法、運動療法、物理療法、手術療法、再生医療など、患者さんに適した治療を行っていくことになります。

薬物療法

比較的症状が軽い初期段階か、あるいは中期段階でも初期状態に近いステージで有効とされる治療法です。多様な成分の薬があり、その治療法も服用、貼付、注入などさまざまです。

・内服薬
非ステロイド系消炎鎮痛剤であるセレコックス、ロキソニンなどの内服薬を服用します。

比較的短時間で効果が表れるタイプと長時間作用するタイプがあり、急な痛みか慢性の痛みかによって使い分けします。デメリットとしては胃腸障害が出ることがあり、まれに腎障害、肝障害などの副作用も報告されています。

・外用薬
塗布剤、貼付剤、座薬などの種類があります。非ステロイド系経皮的消炎鎮痛剤が配合されていて、皮膚から吸収されるために患部に素早く作用して効果を発揮します。貼付剤は、皮膚のかぶれ以外に強い副作用が少ないというメリットがあるものの、強い痛みには適応できないこと、内服薬のように身体の深部からの治療にならないところに難点がありました。

今では、深部にまで効果を発揮する「ロコアテープ」という貼付剤があり、変形性膝関節症の治療に用いられるようになっています。

 

・関節内注射
ヒアルロン酸を膝関節内に直接注射で投与する治療法です。ヒアルロン酸には関節軟骨の被膜保護、消炎鎮痛作用などがあります。副作用が少なく、沈痛改善率も高いのですが、重症化した患者さんには適さないといわれています。

運動療法

運動によって血流を改善。膝関節組織の新陳代謝を促し、膝関節内に溜まった老廃物を排泄するなどの作用で痛みを軽減します。特に筋力トレーニングは、関節周辺の筋肉を強化することで膝軟骨への負担を軽減する効果があります。

主に初期から中期のステージで効果が期待できますが、末期では無理な運動はかえって症状を悪化させてしまう場合があるので注意が必要です。

物理療法

運動以外の物理的手段で身体機能を活性化する理学療法の総称です。痛みを和らげ、血流をよくして膝関節の動きを改善します。入浴や湿布によって患部を温め炎症を鎮める温熱療法、膝周辺の筋肉に通電することで血流改善を図る電気刺激療法、レーザーや遠赤外線を照射して痛みを和らげる光線療法などがあります。

手術療法

・高位脛骨骨切り術
薬物療法、運動療法、物理療法では効果が出ない患者さんに主に行われる治療法で、O脚をX脚に矯正して、傷んだ内側の関節にかかる力を外側に分散させる手術です。

自分の関節を残すことができるのがメリットですが、時間の経過とともに再び膝関節が変形してしまうことがあります。

・人工膝関節置換術
関節が大きく変形し、痛みが激しく歩行などの日常活動が困難になった場合に行われ、生体適合性に優れた金属できた人工関節を骨に固定します。

最近は人工関節の耐久性も向上し、手術療法の主流となっていますが、術後の感染症の可能性があること、膝関節の可動域が狭くなることがデメリットです。

再生医療

再生医療は、「手術は避けたい」「保存的治療では痛みが軽減されない」という患者さんに適した治療法です。

APS療法は、炎症を抑えるサイトカインというタンパク質と軟骨の状態を改善する成長因子を患部に投与し、痛みを軽減するもので、ニューヨーク・ヤンキースの田中選手が行った「PRP療法」をさらに発展させた最新鋭の治療法です。幹細胞治療は神経細胞、軟骨細胞、脂肪組織など複数の組織に分化できる能力を持った間葉系幹細胞を使い、傷ついた膝患部の修復を図るものです。

これらは、自分の身体にすでに備わっている血液や細胞を使うため、副作用などの心配がない安全な治療法です。いずれの治療法も手術のような痛みのない低侵襲な治療法ですが、新しい治療法だけに信頼のおける医師を選ぶ必要があります。

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